こんにちは!
今回は統計検定2級に合格したので、難易度や勉強法、体験談をお届けしたいと思います。
私は数弱で地頭もよくないですが、しっかりと合格することができたので、正しい方法で勉強を進めれば誰でも合格できるはずです!
特に、本検定合格のカギである過去問の使い方について詳しく紹介したいと思いますので、これから受験を考えている方や、どう勉強を進めればいいのか迷っている方にとって、参考になる内容になれば幸いです。
合格時期と点数
私が統計検定2級に合格したのは、2024年9月下旬のことです。2回目の挑戦で77点を取ることができ、無事合格となりました。ちなみに、1回目は2024年9月初旬に受験し、結果は59点で不合格となってしまいました。
統計検定2級は、2020年からCBT(Computer Based Testing)形式に変更され、試験は全国どこでも受けることができるようになっています。
CBT形式は、試験結果が即日わかる点が便利で、モチベーション維持にも繋がります。
私の場合も、初回の結果を受けてすぐに反省し、3週間後に再チャレンジしました。
私のスペック
まず、私のスペックについて簡単に紹介します。
学歴:理系国公立大学工学部卒(偏差値40~50)
高校時代の数学:完全に忘れている状態。現役時の共通テスト(センター試験)は5~6割の成績
数学の知識:分散の計算方法すらわからず、正規分布?なにそれおいしいの?状態
現在の職業は機械設計職。統計の知識はなくてもごまかし効くが、標準偏差、正規分布とかn数がどうとかはたくさん出てくるのでこの機会に統計を理解しようと思い今回受験しました。
このように、数学が得意なわけではなく、むしろ苦手だった私でも合格することができました。もちろん、数学が得意な人であれば、もっと短期間で合格できると思いますが、私のようなタイプでも工夫すれば合格できることがわかりました。
最短合格方法
さて、私が実践した最短合格法について紹介します。最も重要だったのは「過去問を徹底的にやり込む」ことです。具体的な手順を以下に示します。
1. 過去問を1年分解く(答え見ながらでもよいのでしっかり読む)
最初にやるべきことは、過去問を解くことです。過去問を解くことで、試験の形式や出題傾向をつかむことができます。最初は答えを見ながらで問題ありません。重要なのは、問題の解説をきちんと理解することです。
2. 「統計WEB」を活用する
「統計WEB」は、統計学に関する知識を体系的にまとめたサイトです。私はこのサイトの0章、1章を読んで、基礎的な統計学の知識を復習しました。例題を解きながら進めることで、知識が定着しやすくなります。特に、統計学が苦手な人には非常に有用なサイトです。
3. 過去問の徹底的な反復学習
過去問を徹底的にやり込みました。2011年~2015年の過去問を3周、2016年~2021年の過去問を2周以上やることをお勧めします。このフェーズが最も重要でした。
2011年~2015年の問題は比較的簡単で、出題傾向も古典的ですが、実際の試験に近い内容が多いため、こちらを重点的に勉強しました。
特に、過去問を解く際には「問題を覚える勢いでやる」ことが大切です。
過去に出題された問題は、同じような内容で再度出題されることが多いので、何度も解いて問題形式に慣れておくことがポイントです。
試験までにやったこと
1回目の受験前
試験を受ける前、総勉強時間は100時間ほどでした。
正直、だらだらと勉強してしまったため、時間が足りないと感じました。実際、私は数学の基礎知識が不十分だったため、最初は理解に時間がかかりました。
最初に阿部真人 (著) の統計学入門をはじめの4割ほど読みました。
統計WEBは2週ほど読みました。
その後2016年~2021年の過去問を2週ほどしましたが、得点率は4~6割ほどで、合格するには不安な状態でした。
統計の根本的な部分が理解できていないと思い、基礎から理論が丁寧に書いてありそうな統計学入門(赤本)に6~7割程度目を通しました。
この本は確かに本質的な理論がしっかり書いてあり、読んだときには非常に分かった気になるのですが、結果的には得点率を上げられるほどの理解には至りませんでした。
その後はやはり演習量が大事と考え、2016年~2021年の過去問をもう2週ほどして試験に挑みました。
ちなみに試験で過去問を4周もしたのは今回が人生初でした。大学受験の時ですら多くて2週とかしか解かなかった(やらなさすぎ)。
試験慣れしていないので1週目で何度か挫折しかけましたが、2週目からは内容ある程度分かっているので周回はそこまで苦ではなかったです。本来は学生のうちにこういう勉強法は身についているべきなのでしょうが、いい経験になりました。
1回目の受験
試験では、問題を見た時に「簡単そうに見えるけど、なんか違う」と感じました。
後からわかりましたが、2011年~2015年の過去問に近い傾向で、2016年~2021年の問題とは傾向が異なるため、慣れていないと、解答に時間がかかる感じでした。(もちろん、自分の理解が足りていないのが根本原因ではありますが…)
制限時間90分のうち、60分で一通り解き終わり、30分で怪しい問題を見直しました。
手ごたえとしては、時間内に自信をもって解けた問題は5割、2割は2択まで絞れた問題、残りは「わかりそうでわからん」といった具合でした。
点数を見るまでは、ギリギリ受かっているかどうかだな~という感じで、結果は59点で不合格でした。
2回目の受験前
2回目の受験までは3週間ありましたが、実際に勉強を始めたのは試験直前の1週間と試験日直前の3日間でした。(モチベーション上がらず)
この短期間で2011年~2015年の過去問をやり込みました。
古い過去問をやっていると、前回試験で覚えのあるひじょーに似ている問題がちらほらありました。(重要)
2回目の受験
2回目の試験では、問題の難易度が前回と比べて格段にスムーズに感じました。
自信をもって解けた問題は7割、2択まで絞れたものが1.5割、わからなかったものが1.5割という感じでした。
時間配分も1回目とほぼ同じくらいでしたが、前回のような焦りはなく、無事77点で合格することができました。
使用したテキスト
私が統計検定2級を受験するにあたり、使用したテキストを紹介します。
「必須のテキスト」と「必須ではないと感じるが使った本」分けて紹介します。
必須のテキスト
2011年~2015年の過去問
難易度はやや簡単ですが、本番の試験形式に非常に近いので必ず解くべきです。問題と解答を覚える勢いでやることが重要です。
2016年~2021年の過去問
2021年の問題は非常に難しいので、問題文と解答を読んで「ふーん」と思うだけでOKです。
他に使った本(必須ではない)
統計学入門(緑本)
文系出身や数式を受け付けない方は統計学の入り口として最適。
数式をほどんど使わず、カラフルな図解で非常にわかりやすく統計学を解説しています。
また、内容も充実しており、統計検定2級の内容はもちろんさらに発展した内容までを載せています。
業務で統計の概念理解が必要になった人などにはぜひおすすめしたい1冊です。
統計学入門(赤本)
統計学を本格的に学びたい人におすすめ。読み進める分には高校レベルの数学がなんとなくわかっていればとりあえずOK。わからないものに当たれば都度ググって読み進める感じ。
統計検定2級に対してはオーバーキル。だが、これを読んだからと言って、2級の問題が解けるようになるわけでもない。(実体験)
問題を解くためには問題演習(過去問)を解きましょう。
多変量解析入門
回帰分析の理解を深めるために購入しましたが、結果的にあまり使いませんでした。準1級や1級を目指す場合には有用かもしれません。
統計検定2級公式テキスト
内容は網羅的で非常に良いのですが、私には少し難しく感じました。大学の教科書を読むのが得意な人には向いています。
まとめ
統計検定2級に最短で合格するためには、「統計WEB」と「過去問(特に古い年代)」を徹底的にやりこむことが最も重要です。
無駄な参考書に手を出さず、過去問を覚える勢いで解くことが合格の鍵となります。
統計検定準1級や1級を目指す場合も、過去問を中心に学習を進めることを強くおすすめします。
このブログが少しでもあなたの参考になり、統計検定2級に合格するための手助けになれば幸いです。頑張ってください!
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