みなさんこんにちは
突然ですが、サーモバンテージってご存じですか?
冬キャンプといえば薪ストーブを使う人もいるかと思いますが、テントが焼けたり溶けたりしないように煙突に巻き付ける耐熱の布のことです。
バイクのマフラーなどにも使われており、サーモバンテージを使用すると、煙突やマフラーの熱をかなり軽減してくれます。
しかしこのサーモバンテージ、種類によっては素手で触ってはいけないものがあり、それを知らずに触ってしまうと大変なことになってしまいます。
今回はサーモバンテージの用途と注意点、それからサーモバンテージ以外の煙突保護方法についてもご紹介していきたいと思います。
1.なぜサーモバンテージは素手で触ってはいけないのか?
サーモバンテージには耐熱性を上げるためにグラスファイバーというガラス繊維が使われているものがあります。
このサーモバンテージに使用されているグラスファイバーは非常に細かくて軽く、皮膚に付着するとチクチクします。
一度グラスファイバーが皮膚についてしまうと自分で取り除くのは難しく、数日〜数週間チクチクが続きます。
長期間チクチクと闘わなければいけないので非常に不快です。
私も初めてサーモバンテージを使用した時は軍手を着用して作業をしていたのですが、軍手越しでもグラスファイバーのチクチクにやられてしまいました。
2.耐熱バンテージの正しい取り扱い方。
では、サーモンバンテージを取り扱うときにはどうすればよいのでしょうか?
・ゴム手袋を使用する
グラスファイバーは非常に細かい繊維です。
グラスファイバー入りのサーモバンテージを取り扱う時は細かい繊維を通さないようなゴム手袋や分厚い皮手袋などを使用しましょう。
また、ゴム手袋も薄すぎるものだと作業中に破れてしまったときに素手で触ってしまう可能性がありますので、できれば厚めの手袋がおすすめです。
キャンプの際ですと、火気を取り扱うタイミングが多いので革製の耐熱グローブなどを持っておくと便利です。
・水につけて使いましょう。
実は説明書にも書いているのですが、使用前は水につけてから使いましょう。
水につけないと、グラスファイバーの粉が舞ってしまい周囲の色々なものにグラスファイバーが付着してしまいます。
他の物についたかもと思うと、うかつに道具に触れなくなってしまうので、注意しましょう。
・服や他の道具に着けないようにしましょう。
水につけていても、水分が足りなかったらグラスファイバーが舞う可能性がありますし、濡らした水分が他のものに付着すると乾燥したときにグラスファイバーがチクチクする可能性があります。
水につけて使用していてもなるべく物は遠ざけるようにしましょう。
3.グラスファイバーが刺さってしまったときの対処法
・テープでぺたぺたしてグラスファイバーを取る
皮膚や服などについたグラスファイバーはガムテープなどでぺたぺたすることである程度は取り除くことができます。
この方法が一番手っ取り早くて効果的です。
しかし、完全に取り除くことは難しいので、ある程度は取れるくらいの期待度で試してみてください。
・ピンセットで抜き取る。
グラスファイバーは非常に細かい繊維ですが、目で確認できるレベルのサイズです。
チクチクする部分をよく見るとキラキラ光っていると思いますが、それがグラスファイバーです。
虫メガネなどで拡大してピンセットで抜き取りましょう。
ただし、グラスファイバーは非常に脆い繊維ですので、抜き取るときに折れてしまうこともあり、
折れて短くなるとさらに取りにくくなりますので、ピンセットで抜き取る際は慎重に行いましょう。
・お湯につけて軽くゆする。
お湯につけることでグラスファイバーが浮き上がります。
ただし、ゆすりすぎると逆にグラスファイバーがまた刺さってしまうかもしれないので、
やりすぎには注意が必要です。
・洗濯できるものは単体で数回洗濯をする。
服やカバンなどに付着したグラスファイバーは洗濯をすることでも取り除くことができます。
一回の選択では落ち切らないと思うので、2、3回洗濯しましょう。
他の洗濯物と一緒に洗濯すると他の洗濯物にグラスファイバーが付着して大惨事になりますので、必ず単体で洗濯をするようにしましょう。
洗濯後は外に干しましょう。乾いたら、パタパタすると残った繊維が取れますので、必ず屋外に干して、乾いてからは繊維を払うようにしてください。(素手では触らないように!)
・チクチクがなくなるまで耐える。
皮膚についたグラスファイバーは時間が経つと自然にチクチクがなくなります。
耐えられるのであればチクチクがなくくなるまで待つという手段もあります。
私もグラスファイバーを触ってしまった後は、上記の方法を試して大部分のチクチクは取れましたが、
それでも残っているチクチクは諦めて放置していると1週間後くらいにはなくなっていました。
ただし、服などについた繊維は自然に取れることはあまりないので取れるまで、テープや洗濯、風通しのいい場所に干していくなどする必要がありますので注意してください。
・チクチクが取れない服などは思い切って捨てる。
服などの繊維についたグラスファイバーはどうしてもチクチクが取れないケースもあるようです。
その場合は、諦めて捨ててしまうのもありでしょう。
チクチクするものを使っていても仕方がないので、どうしても取れない場合は、諦めて次回から気を付けるようにしましょう。
4.その他の煙突耐熱対策
・煙突ガードを使用する
煙突ガードであればチクチクしないので安心です。
取り付けも簡単で、数か所をボルトでとめるだけですぐに使えます。
デメリットは荷物が増えることと値段がサーモバンテージより多少高いことですが、チクチクに悩まされる心配がないので、数千円程度ですので余裕がある方は煙突ガードがおすすめです。
5.まとめ
サーモバンテージはグラスファイバー繊維が厄介ですが、しっかり気を付けて取り扱えば耐熱性抜群の心強いアイテムです。
私も初めは知らずに触ってチクチクに襲われましたが、その後はなるべく触らないように気を付けることで、チクチクに襲われずに今でも煙突の熱からテントを守ってくれています。
煙突の熱対策としては優秀だと思いますので、取り扱いには気を付けて使ってみてください。
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